親から実家を相続した。
さて、どうする?
すぐに答えが出る人ばかりではないと思います。
思い出のある家だから残したい。
でも、自分にはすでに住んでいる家がある。
貸せるかもしれない。
売った方がいいのかもしれない。
とりあえず、そのまま置いておこうか。
こういう問題に、最初から一つの答えを出す必要はないと思っています。
まずは、
「住む・貸す・売る・とりあえず置いておく」
この4つに分けて考えてみます。
① リフォームして自分で住む
実家に自分で住む。
一番分かりやすい選択肢かもしれません。
でも、ここで一つ疑問が出ます。
今の住まいはどうする?
今の家を売るのか。
貸すのか。
そのまま持っておくのか。
さらに、実家が古ければリフォームも必要になるかもしれません。
500万円かけてリフォームするとしたら、本当にその500万円を使って実家に住むのが一番いいのか。
勤務地、家族、交通、買い物、将来の生活。
「実家だから住む」ではなく、
今の自分にとって、本当にこの家に住むのがいいのか?
から考えたいところです。
② 貸す
「自分では住まない。でも売るのはもったいない。だったら貸そう。」
これも一つの選択肢です。
でも、まず考えたい。
そもそも需要はあるのか?
自分が8万円で貸したいと思っていても、その地域で5万円なら借りる人がいるのか。
そして、そのまま貸せるとも限りません。
水回り、給湯器、壁、床、屋根など、貸すためにリフォームが必要になることもあります。
例えば200万円かけて、月6万円で貸す。
年間家賃は72万円。
でも72万円がそのまま利益になるわけではありません。
固定資産税、修繕、管理、空室などもあります。
さらに、もう一つ。
一度貸したら、簡単に返してもらえるとは限りません。
数年後、
「やっぱり自分で使いたい」
「売りたい」
と思う可能性はないのか。
「空いているから貸す」だけではなく、
需要・リフォーム費・収益・その後の出口
まで考えてから判断したいところです。
③ 売る
自分で住まない。
賃貸にも向いていない。
なら、売る。
これも一つの選択肢です。
ただ、
売りに出せば必ず売れるわけではありません。
駅からの距離。
道路。
土地の形。
建物の状態。
周辺の需要。
再建築できるのか。
条件によって、売りやすさは大きく変わります。
ここで考えたいのは、
「いくらで売りたいか」より、「誰が、何のためにこの家を買うのか?」
です。
一般の家族が住むのか。
不動産会社が買って再販売するのか。
建物を壊して土地として使うのか。
隣の人なら欲しいのか。
買う側から考えてみると、その不動産の需要が見えてきます。
④ とりあえず置いておく
そして、結構多いのがこれではないでしょうか。
「急いで決めなくてもいい。」
「また家族で相談しよう。」
「もう少し考えてから。」
もちろん、何もしないという選択肢が悪いわけではありません。
私はここを二つに分けて考えたい。
「考えた結果、今は持っておく」のか。
それとも、
「決められないから先延ばししている」のか。
似ていますが、全然違います。
空き家でも固定資産税はかかります。
使わなくても建物は傷みます。
草木の管理も必要です。
そして時間が経てば、自分も年を取ります。
次の相続が起これば、所有者が増えて問題が複雑になる可能性もあります。
つまり、
「何もしない」にもコストがあります。
持っておくなら、
「3年間は持つ」
「○○になったら売却を考える」
など、次に判断する時期や条件を決めておく。
それなら「放置」ではなく、一つの判断になります。
では、自分ならどう考える?
ここまで4つの選択肢を考えてきました。
最後に、私なら一つ別の角度から考えます。
例えば、相続した実家に1,500万円の価値があるとします。
実家を相続したと考えるのではなく、
「現金1,500万円を相続した」
と考えてみる。
その1,500万円を使って、
今、この実家を自分なら買うだろうか?
買いたいなら、持っておく理由があります。
買わないなら、
「親から相続したから」
「せっかくあるから」
「売るのはもったいないから」
という理由だけで持ち続けるのが、本当に一番いいのか。
一度考えてみてもいいと思います。
正解を決める前に、選択肢を整理する
実家を相続すると、
「売った方がいい?」
「貸した方がいい?」
と、すぐに正解を探したくなります。
でも、その前に、
住むなら、今の家はどうする?
貸すなら、需要はある?いくらかかる?その後どうする?
売るなら、誰が買う?
持つなら、いつまで持つ?
と、一つずつ考えてみる。
すると、漠然としていた問題が少しずつ具体的になります。
売るのが正解の家もある。
貸すのが正解の家もある。
住む方がいい家もある。
今は持っておく方がいい場合もある。
だから、最初から答えを決める必要はない。
まず問題を整理して、選択肢を並べる。
そのうえで、
「自分ならどうする?」
と考える。
本質大好きおっさんは、そんなところから考えてみたいと思います。

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