「実家は残したい。」
そう決めたとしても、それで終わりではありません。
家は、残しておくだけでは維持できないからです。
誰かが見に行く。
草が伸びれば刈る。
建物に異常がないか確認する。
税金や修繕費も払う。
では、
誰がそれをするのでしょうか。
「実家を残したい」という話と、
「誰が実家を管理するのか」という話は、分けて考えた方がいい。
私は、そう思います。
管理するとは、何をすることなのか
「管理する」と言っても、やることは一つではありません。
例えば、
定期的に家を見に行く。
郵便物を確認する。
草木を手入れする。
雨漏りや建物の傷みを確認する。
必要なら修繕する。
固定資産税や保険などのお金を払う。
近所から連絡があれば対応する。
一つ一つは、それほど大きなことではないかもしれません。
でも、これを何年も続けるとなると話は変わってきます。
「残したい」という気持ちと、「管理し続けられるか」は別の問題です。
誰が管理するのか
親が住まなくなった実家。
子どもが一人なら、まだ話は単純かもしれません。
でも、兄弟が二人、三人といるとどうでしょうか。
「みんなの実家だから、みんなで管理する。」
言葉では簡単です。
でも、実際には、
誰が見に行くのか。
誰が草を刈るのか。
誰が修繕の手配をするのか。
誰がお金を払うのか。
だんだん役割が曖昧になってきます。
そして、
「みんなの家」が、「誰も責任を持たない家」になることもあります。
一人に任せれば解決するのか
では、誰か一人が管理すればいいのでしょうか。
これも、そんなに単純ではありません。
一人が実家の近くに住んでいる。
だから、その人が見に行く。
草刈りもする。
修繕の手配もする。
最初は、それでうまくいくかもしれません。
でも、それが何年も続くと、
「なぜ、自分ばかりがやっているのか。」
という気持ちが出てくることもあります。
お金の負担まで一人に偏れば、なおさらです。
管理する人を決めるだけではなく、負担をどう分けるのかも決めておく。
そこまで考えて、初めて「残す」という選択が現実的になるのだと思います。
所有する人と、管理する人は同じでなくてもいい
ここで、一度分けて考えてみます。
誰が所有するのか。
誰が管理するのか。
誰がお金を負担するのか。
この三つは、必ずしも同じ人である必要はありません。
例えば、兄弟で相続したとしても、実家の近くに住む人が管理する。
その代わり、固定資産税や修繕費は兄弟で分担する。
管理そのものを外部に頼むという方法もあります。
大切なのは、
「誰の家か」だけではなく、「誰が何をするのか」を決めておくこと。
家を残すなら、そこまで考えておいた方がいいと思います。
残すなら、誰が何をするのかまで考える
実家を残すこと自体が、悪いわけではありません。
むしろ、残しておいた方がいい場合もあると思います。
ただ、
「残したい」という気持ちだけでは、家は維持できません。
誰が管理するのか。
誰がお金を負担するのか。
何かあったとき、誰が判断するのか。
そこまで決めておく。
できれば、親が元気なうちに家族で話しておく。
そうすれば、相続してから兄弟で一から決めるより、少しは話しやすくなるかもしれません。
そして、もう一つ難しい問題があります。
相続する人が、一人とは限らないことです。
次の記事では、
を考えてみます。


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