実家が空き家になった。
このまま残すのか。
誰かに貸すのか。
それとも売るのか。
選択肢はいくつかあります。
でも、ここでいきなり、
「どれが一番得なのか?」
から考えると、私は少し違うと思っています。
なぜなら、
その家をどうするかは、その人が何を大切にするかによって変わるからです。
売れば、お金に換えることができます。
貸せば、家を残しながら収入を得られるかもしれません。
残せば、思い出や将来使う可能性を残すことができます。
ただし、どの方法にも良い面と悪い面があります。
だから私は、
最初に「売る・貸す・残す」を決めるのではなく、まず自分たちの状況を整理する。
そこから考えた方がいいと思っています。
では、何を整理すればいいのか?
私は、まず次の5つを考えればいいと思っています。
① 誰かが、この家を使う可能性はあるのか
自分が住む。
子供が住む。
兄弟の誰かが使う。
将来、実家に戻る可能性がある。
本当に使う可能性があるのなら、残す意味はあります。
ただ、
「いつか誰かが使うかもしれない。」
だけで残し続けると、その「いつか」が来ないまま時間だけが過ぎることもあります。
「誰が」「いつ頃」使う可能性があるのか。
ここまで考えてみた方がいいと思います。
② 誰が管理するのか
残す場合、避けて通れないのが管理です。
草を刈る。
家の中を確認する。
換気する。
壊れたところがあれば修理する。
固定資産税などの費用もかかります。
国土交通省も、空き家を所有し続けること自体を選択肢の一つとしています。
ただし、その場合は定期的な点検、換気、通水、清掃など、適切な管理が必要としています。
だから、
「残したい人」と「管理する人」は同じなのか。
ここは分けて考えた方がいいと思います。
③ 貸すことは、本当に現実的なのか
「売りたくないなら、貸せばいい。」
簡単そうですが、実際にはそうとも限りません。
そのまま貸せるのか。
修繕はいくら必要なのか。
借りたい人がいる地域なのか。
家賃はいくら取れそうなのか。
管理は誰がするのか。
貸すことにも、条件があります。
国土交通省も、空き家を貸す方法として空き家バンクなど複数の制度を紹介しています。
大切なのは、
「貸せるかもしれない」ではなく、「実際に貸したらどうなるのか」を数字で考えること。
だと思います。
④ 売った場合、何を失うのか
売れば、管理する必要はなくなります。
現金にも換わります。
でも、一度売れば、基本的にはその家は戻ってきません。
だから、
「いくらで売れるのか?」
だけではなく、
「売ったら何を失うのか?」
も考えてみる。
家そのものなのか。
家族の思い出なのか。
将来使える場所なのか。
それが分かれば、
売ることに抵抗がある本当の理由も見えてくるかもしれません。
⑤ いつまで、この状態を続けるのか
そして最後は、時間です。
今すぐ決められないなら、それでもいいと思います。
ただ、
「来年まで考える。」
「母が元気な間は残す。」
「3年間使わなければ売却を考える。」
など、
もう一度考える時期や条件を決めておく。
前の記事でも書きましたが、
空き家は、こちらが考えている間も少しずつ古くなっていきます。
国土交通省も、放置期間が長くなるほど老朽化や損傷が進み、売却や賃貸が難しくなる可能性を指摘しています。
結局、何から決めればいいのか?
売る。
貸す。
残す。
この三つから、いきなり一つを選ぶ必要はないと思います。
まず、
「この家をどうしたいのか」ではなく、「自分たちは何を大切にしたいのか」。
そこを整理する。
お金を優先するのか。
思い出を残したいのか。
将来、誰かが使う可能性を残したいのか。
管理の負担をなくしたいのか。
兄弟で揉めないことを優先するのか。
人によって答えは違います。
そして、優先するものが分かってから、
売った場合。
貸した場合。
残した場合。
それぞれを比べてみる。
国土交通省も、空き家について「売る」「貸す」「所有し続ける」など複数の選択肢を示しています。売却や賃貸には空き家バンクなどを利用できる場合もあります。
つまり、
最初から正解が一つ決まっているわけではありません。
大切なのは、
自分たちにとって何が一番納得できるのか。
私は、それを順番に整理していけばいいと思っています。
ただし、決めないまま放置する期間が長くなると、建物の老朽化や損傷が進み、売却や賃貸が難しくなる可能性があります。
だから、
急いで決める必要はない。
でも、
考えることまで先送りしない。
それくらいが、ちょうどいいのではないでしょうか。
実家や空き家について、「自分の場合はどうしたらいいのか?」と迷っている方へ。
売る・貸す・残すを決める前に、まず状況を整理してみませんか。


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