空き家は、いつまで放置しても大丈夫なのか?

空き家はいつまで大丈夫?「何年」より「状態」で考える 空き家・相続

実家を相続した。

でも、今すぐ住む予定はない。
売るかどうかも決めていない。

とりあえず、そのままにしている。

こういう空き家は、珍しくありません。

では、

空き家は、いつまで放置しても大丈夫なのでしょうか?

1年なら大丈夫なのか。
5年なら危ないのか。

私は、単純に「何年まで」とは決められないと思います。

なぜなら、

空き家によって、状況がまったく違うからです。


「空き家であること」と「放置すること」は違う

人が住んでいないからといって、
すぐに問題になるわけではありません。

定期的に見に行く。

草を刈る。

雨漏りがないか確認する。

必要な修繕をする。

こうして管理されている空き家と、

何年も誰も見に行かず、
草木が伸び、建物も傷んでいる空き家。

同じ「空き家」でも、まったく違います。

問題なのは、

空き家であることより、管理されなくなること。

私は、ここを分けて考えた方がいいと思っています。

放置すると、何が起こるのか

空き家をそのままにしていると、何が起こるのでしょうか。

まず思いつくのは、建物の劣化です。

人が住まなくなると、換気をしなくなる。
水を使わなくなる。
小さな雨漏りや傷みにも気づきにくくなる。

庭があれば、草木も伸びます。

ただ、建物が傷むことだけが問題ではありません。

固定資産税はかかります。
火災保険や修繕費が必要になることもあります。

近隣に迷惑をかける可能性もあります。

そして、私が一番気になるのは、

時間が経つほど、選択肢が減っていくことです。

まだ使える状態なら、

住む。
貸す。
売る。
残す。

いろいろな選択肢があります。

しかし、建物が傷んでしまえば、

「貸したくても貸せない」
「直すにはお金がかかりすぎる」

ということが起こります。

つまり、

何もしないことも、一つの選択です。

ただし、何も決めていない間にも、
建物と状況は少しずつ変わっていきます。

では、いつまでに決めればいいのか

では、空き家になったら、すぐに売るか貸すかを決めないといけないのでしょうか。

私は、そうは思いません。

相続したばかりなら、気持ちの整理がついていないこともあります。

家族で話し合う時間も必要です。

将来、自分や家族が使う可能性もあるかもしれません。

だから、

「今は決めない」という選択があってもいい。

ただし、

「決めない」と「放っておく」は違います。

今は売らない。
今は貸さない。
とりあえず残しておく。

そう決めたのであれば、

建物の状態を確認する。
定期的に見に行く。
年間いくらかかっているのか把握する。

そして、

「いつ、もう一度考えるのか」を決めておく。

半年後でもいい。
1年後でもいい。

大切なのは、

結論を急ぐことではなく、考えることまで放置しないこと。

空き家は、「何年」ではなく「状態」で考える

空き家を何年まで放置しても大丈夫なのか。

この問いに、

「3年まで」
「5年まで」

という答えはありません。

大切なのは、年数ではなく、

その家が、どのような状態にあるのか。

そして、

所有者が、その状態を把握しているのか。

だと思います。

管理できていて、
費用も把握していて、
今は残すと決めている。

それなら、空き家だからといって、
慌てて売る必要はありません。

反対に、

誰も見に行かない。
建物の状態も分からない。
いくら費用がかかっているかも分からない。

この状態なら、一度整理した方がいい。

空き家で一番怖いのは、

「何もしないこと」ではなく、「分からないままにしておくこと」なのかもしれません。

そして、もう一つ考えておきたいことがあります。

そもそも、空き家になってから考え始める必要があるのでしょうか。

次の記事では、「実家の相続は、空き家になる前から始まっている」を考えてみます。

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