「実家は残しておきたい。」
相続の話になると、こう思う人は少なくないと思います。
自分が生まれ育った家。
父や母と暮らした家。
正月やお盆になると、家族が集まった家。
簡単に売ってしまうのは、何となく寂しい。
その気持ちは、よく分かります。
でも、ここで一度考えてみたいことがあります。
本当に残したいのは、「家」なのでしょうか。
それとも、
そこで過ごした「思い出」なのでしょうか。
この二つは、似ているようで少し違います。
家を残すことと、思い出を残すこと
建物を残そうと思えば、管理が必要です。
固定資産税もかかる。
草も伸びる。
建物も少しずつ傷んでいく。
誰も住まなければ、定期的に見に行く必要もあります。
つまり、
家を残すということは、家を持ち続ける責任も残すということです。
一方で、残したいものが「思い出」なら、方法は家をそのまま残すことだけではありません。
写真を残す。
動画を撮る。
家族で最後に集まる。
思い入れのある家具や物を残す。
土地だけを残すという考え方もある。
もちろん、
「それでも、この建物を残したい」
という答えでもいいと思います。
大切なのは、
何となく残すのではなく、自分が何を残したいのかを分けて考えること。
売る=思い出を捨てる、ではない
実家を売ることに、罪悪感を持つ人もいると思います。
親が建てた家を、自分の代で手放していいのか。
先祖から続いた土地を売っていいのか。
そう考えると、なかなか決められない。
でも、
家を売ることと、家族との思い出を捨てることは同じではありません。
逆に、誰も住まず、誰も管理せず、建物だけが傷んでいく。
それが本当に「残す」ということなのか。
ここも一度、分けて考えてみてもいいと思います。
本当に残したいものは何なのか
「実家を残したい」と思ったら、
すぐに売る、残すを決めなくてもいい。
まず、
自分は何を残したいのか。
建物なのか。
土地なのか。
家族が帰ってこられる場所なのか。
親との思い出なのか。
それを分けて考えてみる。
そのうえで、
家を残すのか。別の形で残すのか。
を決めればいい。
「実家を残す」という言葉の中には、いろいろな意味が入っています。
だからこそ、
家をどうするかを考える前に、何を残したいのかを考える。
私は、そこからでいいと思っています。
では、実家を残すと決めたとして、誰がその家を管理するのでしょうか。
次の記事では、「実家を残したい。でも、誰が管理するのか?」を考えてみます。


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